日本全体が心のよりどころを求めているということではないでしょうか。
僕は企業内研修を企画しているので、どうしてもそういう観点から考えてしまうのですが、我が社でもこういった考え方や教養講座の評判が非常に高いということとリンクしてきます。
『評価経済社会』でも書かれていたように貨幣経済が終焉し、人々は本当に自分にとって正しいことを求めています。主観正義に照らし合わせて、生き方を探し求めている時代にあたっては、こういった教養、リベラル・アーツ的考え方が攻勢を強めてきていると思います。
このリベラル・アーツについては、鈴鹿短期大学学長の佐治晴夫先生が詳しく話をされているので、参考までにリンクを貼っておきます。端的に言うと、
世の中の真実を追求していく姿勢、これがリベラル・アーツです
ということみたいです。
加えて、野中郁次郎先生もacademyhillsで企業人に教養が求められるということをおっしゃっています。
おそらく賢慮というものは、さまざまな関係性を読み取ることが肝心です。そのとき大きな力を持つのは、哲学、歴史、文学、芸術などの教養です。マネジメントのハウツー本では、大きな関係性や本質を見ることはできません。
時代の流れが速い昨今、企業内のマネジメントもその本質を掴むべく悪戦苦闘しています。むしろ、掴みきれず環境適応できないためにメンタルダウンしてしまうことも最近は増えてきています。
自分自身の人生におけるウェイを確立する、または組織内で活躍するにあたってはこのリベラル・アーツが重要性を増してきているのかもしれません。
それでは、またの思考の旅へ。