■愛着理論とは?
愛着理論は、特に長期間にわたる関係性や絆にフォーカスしている。たとえば、親と子の関係や配偶者などパートナーなどだ。英国の心理学者ジョン・ボウルディがはじめて提唱した。彼は、愛着を”人間のあいだに横たわる永続する心理的結びつき”だとした。
ボウルディは、母親から子供が離されたときに感じる不安や苦痛に興味があったり、当時の行動主義の学者は愛着は食事を与えることで生まれるものであると考えていたが、結局は、食事を与えることだけでは不安はなくならなかった。心理的な結びつきが重要だったのだ。
■愛着とは?
愛着とは何か?愛着は他者との感情的な結びつき・絆のことである。
ボウルディは、生まれた直後に介護者と結ばれた結びつき・絆は人生を通じて大きな影響を与えることを発見した。そして、愛着は子どもが母親に近づくことで生存率も高まるのだと考えられるようになった。
■愛着の4つのスタイル
その後、ボウルディの研究を基礎としてエインズワースは、大きく3つの愛着スタイルが存在するとした:安定型、抵抗/両価型、回避型だ。その後、メーンとソロモン(1986)によって、「混乱型」が加えられた。
エインズワースの研究は多くの学者に引き継がれることになった。
■愛着の形成段階とそれを促すもの
シャファーとエマソン(1964)は多くの愛着関係を分析し、愛着には4つの段階があるとした。①前愛着(生後3か月まで)、②愛着形成(生後7か月まで)、③明確な愛着(生後7~11か月)、④多様な愛着(生後9か月以降)である。
このプロセスは直線的に形成されるとは限らず、いつどのように愛着が形成されるかには多くの要因が関係している。
そのひとつは、愛着に触れる機会があるかどうかだ。孤児院で育てられたような、母親に触れられていない子供は信頼感をおぼえることはない。
母親がすぐに、安定的に応答してくれたとき、頼ってもいい人がいるということを子どもは悟るのだ。そして、それが愛着形成の基盤になる。
母親がそばにいること、そして、母親が安定的にすぐに応答してくれるということは愛着形成には欠かせないのである。
思想を体現する。
【参照元】
What is Attachment Theory ? The Importance of Early Emotional Bonds
http://psychology.about.com/od/loveandattraction/a/attachment01.htm