■人を過剰に求めてしまう人
愛着障害の”不安型”は、誰かの支援や支えを必要としたときに、それを過剰に求めてしまう。ずっとそばにいてれたり、話をしてくれないと不安でたまらなくなる。
その理由は、”不安型”の人は、ネガティブな記憶が過剰に思い出される一方で、ポジティブな記憶がなかなか活性化しないことによる。
■要らなくなったら急に敵意をむきだす
また、”不安型”の人はパートナーからの支えが必要としているうちは怒りが抑圧されるが、必要としなくなった途端、怒りが爆発するという傾向がある。嫌われることが怖くなくなったから、急激に敵意が生じるのだ。
なぜなら、純粋に相手を求めていたのではなく、自分を守るためだったからだ。
■仕事の質や成果よりも人からの評判重視
仕事においても”不安型”の人は愛着に関連した行動をとる。仕事上で大きな成果をあげたか、とか、貢献できたかという視点よりも、いかに周りから必要とされるか、あるいは拒否されるかといった対人関係上の問題に焦点があたりがちだ。
肝心な仕事自体がおろそかになることもある。
■人の感情に過敏な”不安型”愛着障害
愛着障害の”不安型”の人の関心は何においても、人間関係なのである。社会との関係が途切れてしまう死に対する恐れがおおきいし、相手の表情に対しても非常に敏感だ。
自分が愛されているか、嫌われていないかをしきりに気にしてしまうのだ。それだけに日常生活でエネルギーを必要とする。
■嫌われたくないから逆らわない
”不安型”の人の関心が人間関係なだけに、人に逆らえないということもよく起きる。八方美人がその典型だと思う。彼らは、ちゃんと空気を読み、決して場を濁すことは言わないし、怒ったり、逆らうこともない。だからこそうまく使われてしまう。だから、余計にストレスがたまってしまう。
■人に好かれたいから、人が嫌いというジレンマ
そんな”不安型”の愛着障害の驚くべき特性は、他者を求めている一方、不安をかきたてるもの、うっとおしいものとも思っていて、アンビバレントな心境と絶えず同居しなければならない。
人が大切だからこそ、それに囚われてしまっているのだ。結局心のモヤモヤはなくなることはない。
恋人と離れたくても離れられない人。
そういう人は、特に、人が好きでもあり、嫌いでもあるという両価的な葛藤・ジレンマに悩まされている。
■あなた自身があなたを認めてあげること
重要なのは、まずは自分で自分を認めてあげること。寝る前に、「今日も頑張ったね。お疲れさま。」と声をかけてあげること。自分をいたわること。
思想を体現する。
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