2020年9月25日金曜日

20卒新入社員に伝えたいこと

2020年度がもうすぐ半分が終わる。コロナによって仕事環境が急激に変わった半年間。でも、それが今や日常になりつつある。そんな中で、20卒の新卒社員に伝えたいことがある。大きな変化ととも社会にでた彼らには、大きな負担と希望が降りそそいでいる。


緊急事態宣言が出された4月7日。おおくの企業が休業や在宅勤務を余儀なくされた。仕事柄、4月は毎年新人研修シーズンであり忙しいのだが、この春はいつにも増してドタバタとしていた。新人研修のキャンセルは相次ぎ、一方で、オンラインによる新人研修ニーズが急増した。なんとかその準備を終え、新入社員の皆さんをオンライン新人研修に迎え入れた。


変化を迫られることになったのはもちろん研修だけではなく、企業内でのOJTも同様だった。“見て学ぶ“ということが難しくなった在宅ワークによるOJTは困難を極めた。手とり足とり教えることができなくなった上司や先輩は対応に追われたことだろう。


そして、このしわ寄せは新入社員に向かっている。はじめての試みであるオンラインの新入社員研修やOJTを受け、これまでの、つまり、“プロ“コロナの新人研修やOJTを受けることのできないはじめての世代である。そんな彼らを“コロナ世代“と呼び揶揄する人もいる。


もしかしたら20卒の新入社員はある意味で悲惨な世代なのかもしれない。でも、ほんとうにそうだろうか。ネガティブな言説にはかならずポジティブな側面も存在しているものだ。つまり、20卒新入社員はニューノーマルにおける、アフターコロナにおける先駆者になりうる稀有な存在なのだ。


入社から6ヶ月。そろそろ社会人としてのマンネリに陥りはじめるタイミングだろう。マンネリによってキャリアの不安に苛まれはじめるタイミングでもあるだろう。そして、君たちはたしかにいろいろな意味で稀有な新入社員だ。周りから揶揄されることもあるだろう。でも、安心してほしい。君たちはたしかにアフターコロナの新世代でもあるのだから。まだ長い仕事人生のスタート地点にいるのだから。


焦る必要はない。今この瞬間の目の前の経験を、楽しみながら学んでいってほしい。


人生はなるべくしてなるように展開している。

2020年9月24日木曜日

マネジメントの意志決定においてぼくが大切にしていること


マネジメントに意志決定とか判断は避けては通れない。逆にいうと、それを避けていてはマネジメントにはなれない。このことは、部下の相談に乗るときによく脳裏を過ぎる。


相談をするということは自分に意志決定や判断の軸がないか、軸を持ちつつもその軸自身が不安が残ることを意味する。そういう意味で、マネジメントになるには意志決定の軸を明確にもったり、軸自体のバリエーションを増やしておくことが必要だ。


では、どのような軸があればよいのか。


ひとつめは、投資対効果の視点だ。


投入したコストに対してどれくらい利益が上がるかを検討することは意志決定のひとつの軸となりうる。たとえば、サービスを改善するとき、その改善はコストに見合った売上や利益が上がるかどうかを考える。逆にいえば、売上や利益につながらないサービス改善は、意味がないとまでは言わないが、生産性という観点ではあり得ない判断となる。経験上、この投資対効果の軸は欠かせない。


では、すべての意志決定の判断軸が投資対効果によってなされるかといえばそんなことはない。ぼく自身、その他に大切にしている軸がある。


それは矜恃とか信念とか言われるものだ。あるいは、譲れないものと言っていいかもしれない。それは、投資対効果と違って非合理的なものでもある。投資対効果をすこし下げてでも、大切にしたいものを守る意志決定もありうるということだ。たとえば、ぼくが携わっている教育や組織開発のサービスについて、自己実現を阻害するようなサービスにはしたくない。それが、投資対効果をいくらか下げるものだったとしても。


マネジメントには避けては通れない意志決定。そして、意思決定の軸となる投資対効果および矜恃、信念。ぼくの意志決定の軸が正しいとか正しいとかはあまり問題ではない。それぞれが妥当と思われる軸を持つことが重要ではないかと思う。


人生はなるべくしてなるように展開している。

2020年9月23日水曜日

連休明けにスタートダッシュする方法

連休明けはどうも仕事のエンジンがかからない、という人も多くいるのではないだろうか。15年以上はたらいてきて、ほとんど「サザエさん症候群」にかかったことのないぼくが考える、連休明けにスタートダッシュする方法について3つ書いてみた。


ワークとライフを分断しない


まずひとつは、ワークとライフを分断しないということだ。ワークのエンジンを切ってライフのエンジンをおもいっきり吹かすという過ごし方は、ワークの再開時にやはりおおくのエネルギーを必要とする。休ませたものを始動させるのだから当たり前のことだ。寝起きが悪いことに似ていると思う。


休暇中もインプットは欠かさない


仕事のインプットは欠かさずにおこなうとよい。休暇中に10分インプットするだけで、連休明けのスタートが違う。メリハリはもちろん大切なのだが、それは、連休明けからいきなりスタートダッシュかませる人がおこなうことだ。ぼくみたいな凡人はそれが無理なので、準備運動だけは休暇中でも仕事をしておくのだ。


連休明け初日の朝はゆったりと


休ませたワークのエンジンを始動させるには、それなりの時間が必要だ。連休最終日の夜ははやめに寝て、朝早く起きてゆっくりと仕事の準備をすることをおすすめしたい。新聞を読みながらコーヒーを飲むのもいいし、ストレッチや瞑想もおすすめだ。アクセルをいきない踏み込む必要はない、エンジンをあたためるのだ。



だれも仕事から逃れることはできない。であるならば、いかに仕事と共存するかを考えたほうがいいのではないか。そう考えた結果、ぼくはワークとライフを分断せずに、休暇中でも仕事のインプットをおこなうことが慣習となったのだろう。


実際、この4連休は、自分のライフプランを描き、妻や両親と共有し話し合った。明確に仕事をしていたわけではないが、純粋にゆっくりしていたわけでもない。人生設計をするにあたっては、仕事を無視することができない。仕事とゆるやかにつながって過ごした連休だった。


おおくの人が人生のおおくの時間を仕事に費やす。だからこそ、おおくの人が仕事を楽しみ、ワークとライフを分断することなく共存するような仕事観をつくっていければと思っている。


人生はなるべくしてなるように展開している。

人生を決めているもの。住宅と街並みとぼくの視線から考える人生論。

  家づくりを検討しはじめて約2ヶ月。あれだけ回避していたローンのリスクを受け入れて、家を建てることに決めた。日本の一戸建ての寿命が30年のところ、90年もつ家を建てることを知ったのが大きなきっかけだった。90年もてば3歳の息子も死ぬまで住むことができるだろう。それならローンを組...