2017年2月10日金曜日

生きづらさ脱却のための”フリーチャイルドの解放”とは?

生きづらさを感じる人がこんなにいるのか、と気づかされたのはぼくが仲良くしている後輩との出会いがきっかけだった。当時の彼は、自分の長所をひとつも語ることができなかった。ぼくは彼の長所をいくつも上げることができたのにも関わらず。

ぼくはどちらかというと自分のことが好きで、自己肯定の感覚のある方だと思う。そのため、このときはじめて、人の自分自身に対する見方はこんなにも差があり、自分を肯定的に認められないのだ、ということを知ったのだ。

今日は生きづらさ脱却のための”フリーチャイルドの解放”というキーワードを紹介する。



■フリーチャイルドとは自由な子どもの心!

フリーチャイルド(Free Child)は、アメリカの精神科医であるエリック・バーンが創始したとされるTA心理学(Transactional Analysis Psychology)の、エゴグラムという診断ツールに登場する用語だ。

エゴグラムは、ぼくたちの心の中には”5人家族が住んでいる”という前提にたっており、厳しい父親、優しい母親、大人、自由な子ども、従順な子どもが登場する。そして、この5人家族の登場頻度が人それぞれ違い、その違いが物事の捉え方の多様性を生み出していると考える。

そして、フリーチャイルドは、そう、この”自由な子ども”を指している。
このエゴグラムという診断は無料ツールもたくさんでているので、ぜひ一度試してみてほしい。


■生きづらさの原因である厳しい父親と従順な子ども

結論から言ってしまうと、厳しい父親と従順な子どもの登場頻度が高いと生きづらさを感じてしまうのだが、なぜだろうか。

厳しい父親の登場頻度が高い人の特徴は、”べき論”や”ねば論”が強いことにある。たとえば、「男は●●であら”ねば”ならない」、「仕事は●●す”べき”である」と考える。ある物事を白黒で考える癖があり、良し悪しをつけたがり、たいていの場合、責任感が強く、自分に厳しい方が多い。

そして、従順な子どもの登場頻度が高い人は、自分を抑え、言いたいことを言わず、人に従う傾向がある。例えば、八方美人の人はこれにあてはまる。言いたいことがあってもぐっと我慢する。そして、ストレスを溜めて爆発してしまう。そして、そんな自分が嫌になる。


■自分に縛られるのが厳しい父親、他者に縛られる従順な子ども

生きづらさを感じやすい理由は、何かに縛られているという感覚から生まれます。

厳しい父親は、自分自身の”べき論”、”ねば論”に縛られている。そして、このふたつの”論”は両親から植えつけられたものが多いのだ。本当の自分自身を偽っても、この”ふたつの論”に従って行動しようとする。

逆に、従順な子どもは他者に縛られている。相手が怒らないか、嫌われないか、役に立たないと思われないか、などを気にしながら行動してしまう。もちろん、従順な子どもも親の影響を受けています。従順になることによって、親が喜んでくれたという経験が従順な子どもを強化したと言える。

いづれにしても、何かに縛られているから生きづらさを感じるのだ。


■救世主の自由な子ども

そして、いよいよ登場する自由な子どもは、この縛りという閉塞感を打破してくれる救世主だ。

自分が好きなことを追求する。誰からも干渉されずに行動する。言いたいことを言う。それができるだけで、人生は少なからず変わる。気持ちが晴れ晴れする。

自由に振舞うことで、孤独を感じたり、仲間はずれにされたりすることもあるのだが、そうしたネガティブな経験よりも得ることが多いというのが私の実感だ。

ぼくはエゴグラムの診断では自由な子どもが高い数値になる。現実、どちらかといえば自由に生きている。それでも、仕事はうまくやれている(はずだ)し、誰かに嫌われることもそんなにない。自分らしく生きることで失うことはあまりない。


生きづらさ脱却のためには、この”フリーチャイルドの解放”が重要なのだ。
自分に素直になって行動してみるということ。束縛から逃れること。



人生はなるべくしてなるように展開している

人生を決めているもの。住宅と街並みとぼくの視線から考える人生論。

  家づくりを検討しはじめて約2ヶ月。あれだけ回避していたローンのリスクを受け入れて、家を建てることに決めた。日本の一戸建ての寿命が30年のところ、90年もつ家を建てることを知ったのが大きなきっかけだった。90年もてば3歳の息子も死ぬまで住むことができるだろう。それならローンを組...