2014年10月28日火曜日

本当に正しいことを行う経営へ ~未来企業とコンシャス・キャピタリズム~

久々のブログです。

最近、寒くなってなってきましたねー。


今日は、最近読んだ書籍の『未来企業』、『世界でいちばん大切にしたい会社 コンシャス・カンパニー』を読んだ最近の気づきを書いておこうかと。




■コンサル業界の課題として思うこと

僕は、新卒からあるコンサル会社に入社して、今でも組織系のコンサルの仕事をしているのですが、挑戦し続けている課題があります。


”コンサルの成果を最大化するためにはどうしたらいいか?”


生ぬるい教育研修でごまかしたり、コンサルテーションとはいいつつ納品物を納めたら、「はい、これでおしまい!」的なふるまいをしてしまうのか。成果中心の動き方ではないときがあります。


もちろん、顧客の予算の状況によっても採算が合わないとか、計画をしたことを顧客がやってくれなかったから、とかいろいろと言い訳はできる訳なんですが。。。


どうしても顧客から頂くフィーを前提に、ソリューションを考える。この癖がなかなか抜けないんですね。反対に、限られたフィーの中で、成果を生み出すビジネスモデルを考えているコンサル会社がどこまであるでしょうか?

組織コンサルでも、人事でも、戦略系でも。コンサルの種類に限らず、業界の課題ではないでしょうか。



■短期業績至上主義の弊害

コンサル業界だけでなく、このような状況に追い込んでいる要因のひとつが、株主至上主義だとか短期業績至上主義なのでしょう。


我が社の業績目標がいっていないからという理由で、平気でそのしわ寄せを顧客に押しつける。おそらく、ほとんどの会社でこのようなことが蔓延しているのではないでしょうか。


企業がこの数年で顧客からの信用をどんどん落としてしまってている現状にもうながずけますね。(企業に対する信頼度は35%と3年連続で低下)



■本当に正しいことを行う経営を目指して

このような状況の中でも、『未来企業』と『世界でいちばん大切にしたい会社 コンシャス・カンパニー』の2冊は、この悪しき経営慣行に再考を促す内容になっています。

本当に正しいことを行う経営とはいったい何なのか?その方法論は?
最近の企業に疑問をいただく起業家予備軍の方々には必読書だと思います。

ホールフーズ・マーケット、ユニリーバ、スターバックス、サウスウエスト航空などいろいろな事例が載っていますので、わかりやすく書かれています。





クリーンで、サスティナブルな経営が浸透することを願って。


思想を体現する。

2014年10月6日月曜日

離職につながる3つの要因と2つの改善策

最近は、だいぶ涼しくなってきましたー。

10月から営業的機能から新しい事業推進や開発に役割の比重が移ったので、なかなか外に出れなくて残念ですが。汗

今日は離職に関するおもしろい調査があがっていたので書いてみました。




【離職の3大要因】

離職につながる大きな要因は下記3つだそう。

①人間関係
②仕事内容
③給与・待遇

③については、業績があがらなければ給与は上がらないし、未来への投資と人件費のバランスというナイーブなところなので、何とも言えませんが。

①と②については、明確に改善施策を講じることができます。



【離職をとめるために】

人間関係とか仕事内容など、いろいろな観点から考えることができそうですが、僕なりに簡単にまとめると(簡単にまとめすぎ!?)



【1】有言実行の組織
【2】タレントマネジメント



【1】については組織の至るところにその欠陥が見受けられます。理念の有言不実行、採用条件と配属の有言不実行、戦略の有言不実行などです。

ゲイリー・ハメル先生も『経営は何をすべきか』でおっしゃられていることですが、数々の不祥事やリーマン・ショックをはじめとする金融至上主義、株主優位の短期的経営主義など、企業は信頼されていない組織のひとつです。

表面的な美辞麗句はもう通用しません。崇高な理念を掲げ、それを徹底的に遂行する企業に人がとどまることでしょう。



【2】については、短期利益至上経営によって経営の歯車として社員が「使われている事実」です。リンダ・グラットン先生も『未来企業』において、短期主義的経営からの脱却を謳っています。ユニリーバのポール・ポールマンCEOが事例に上げられていましたね。

個人的には、雇用した社員の「可能性」を拡げてあげることも社長の責務ではないかと思います。そのためには、社員の適性を可視化し、如何に我が社で最大限の能力を発揮してもらうか。タレントマネジメントを通じて、社員に可能性を開花してもらう努力ももっと必要ないのではないかと思います。



先人の先輩方からすれば、ばっくりまとめすぎやろ!(なぜか関西弁?)と怒られそうですが。
思いついた時に手記すること最優先事項としてあげさせてもらいます。


思想を体現する。


【参考記事】

人材流出の課題 転職・退職理由の多くは正当な評価がされないこと
http://www.zaikei.co.jp/article/20140925/215172.html

転職・退職経験者の41%が給与に不満 好景気感漂う中、企業の賃上げ・人材獲得競争激化か
http://www.sankeibiz.jp/business/news/140908/prl1409081540060-n1.htm

人生を決めているもの。住宅と街並みとぼくの視線から考える人生論。

  家づくりを検討しはじめて約2ヶ月。あれだけ回避していたローンのリスクを受け入れて、家を建てることに決めた。日本の一戸建ての寿命が30年のところ、90年もつ家を建てることを知ったのが大きなきっかけだった。90年もてば3歳の息子も死ぬまで住むことができるだろう。それならローンを組...