2017年8月28日月曜日

利他主義が世界を救う?利他主義と自己肯定感の関係性。


ジャック・アタリが利他主義が重要で、その根底には自己肯定感が重要であると言い出したことに、久々に興奮してしまった。興味がある方はこちらから購入。


ここ数年は、心理学をベースに人の自己肯定感をどう高めるかについて情報をとったり、実際にカウンセリングにトライしてきた。自分がやってきたことに間違いはなかった、と自信がつき嬉しくなった。



■未来は光はあれど暗い

この書籍では、アタリが2030年について未来を予測。政治、経済、芸術、技術とあらゆる角度から未来について考察している。もちろん、ポジティブな面もネガティブな面もある。

最終的には、2030年、ポジティブな影響を飲み込むほど僕たちが抱える問題は大きくなっているだろうと予測している。その解決策として利他主義を提示している。


■アタリが提示する利他主義

アタリは、人類の存在そのものが危機にされされていると主張する。そして、その原因は、”利己主義、貪欲さ、野蛮さ”であるという。また、世界規模で起こっていることを規制する法律がないこともその大きな要因として挙げている。

そして、危機回避には利他主義が必要で、人は不思議なもので、利己主義な側面と利他主義な側面、両方持ち合わせている。決して、利己主義という性質のみしかもたないという訳ではない。

だからこそ、積極的に利他主義を呼び起こさなければならない。そもそも、人類が生き残れたのは利他主義があったからだ。人類は人の手助けなしでは、子孫を残せない。人類のDNAには確実に利他主義が埋め込んであるのだ。


■利他主義を促す高い自己肯定感

実際には、書籍内には自己肯定感という言葉は使われていない。ただ、自己肯定感を重要視していることが覗える文面は多々ある。たとえば、
自分は唯一無二の存在である、この世は諸行無常である、自分の人生をよりよくするのは大切なことである、今現在を最期だと思って生きる
自己を尊重しろ、自分自身のことを真剣に考えろ
心身ともに健やかでありながら充実した人生を送る手段を身につけるのである。意義のないことや、凡庸なことはすべきではない。
自分でなくてもできるようなことは、仕事でもプライベートでもなすべきではない。なぜなら、すべての人生はその本質において唯一無二であり、その成就においても同様だからだ。
自分の才能や唯一無二の価値を積極的に認め、自己肯定感を高めることが、他者に与えることにつながると僕は解釈した。そして、僕はそのように考えている。

”人の為”と書いて”偽り”。まずは、自分自身を生き抜かなければ、誰かに与えることなどできないのではないか。

これからも僕は人の心について、自己肯定感について考え続けていく。


人生はなるべくしてなるように展開している。

2017年8月25日金曜日

嫌われる勇気。かんたんな雑感。

後れ馳せながら、一時期話題になった『嫌われる勇気』を読んだ。
嫌われる勇気というタイトルからはその真意がわからなかったが、かなり興味深い内容だった。ぼくなりに感じたことをまとめておこうと思う。


他者に嫌われないために生きる

人目が気になって仕事に集中できないとか、気をつかって疲れるとか、ストレスがたまるってお話はよく聞く話である。

また、仕事の目的が如何に怒られないか、嫌われないか、如何に優秀そうに見せて気に入ってもらえるかに終始している人は多い。仕事の目的のベクトルが自分に向いているから、なかなか成果に結びつかない。

頑張ってはいるけど、いつまでも報われない。とかく、そういう人は人生に疲れ切っていたりする。

嫌われないために自分を偽る

そして、生きることが嫌われないためになってしまうと、たいてい、そこについて回るのが、自分を偽るということだ。

ムカつくけどいい顔する。構ってほしいけど強がる。できないと思うのに、できるという。などなど。どんな反応をするかは人にもよる。

つまり、感情と行動が一致してない状態。これが続いていくと、もちろんのこと、疲れていってしまう。自分を偽って演技をし続けなければならないからね。

そして、生きづらい人生がずっと続いていく。

嫌われる勇気をもつことで自由になれる

そこで登場するのが、〈嫌われる勇気〉という考え方なんですね。

演技をしてストレスを溜めたくない、もっと自由に生きたいのなら、言行一致させるほかありません。

ですが、そうするともちろん自分の意見や主張に賛同しない人や、反対してくる人もいるでしょう。ここで、反対する人がいたとしても、彼らは彼ら。私には私の意見があるのだ、と割りきる勇気のことを〈嫌われる勇気〉と言っているんですね。

僕たちは〈嫌われる勇気〉をもつことで、本当に自由に生きることができる。他者に支配されない、干渉されないような人生を。

このように、自己実現を促すような支援をしていきたい、それが僕の最近のねがいです。

なんだかモヤモヤしている方。
つらいことが多いと嘆いている方。
いつも不安に苛まれている方。
少しでも自分を変えようと思う方。

そうした方に、お勧めしたい一冊ですね。


人生はなるべくしてなるように展開している。

人生を決めているもの。住宅と街並みとぼくの視線から考える人生論。

  家づくりを検討しはじめて約2ヶ月。あれだけ回避していたローンのリスクを受け入れて、家を建てることに決めた。日本の一戸建ての寿命が30年のところ、90年もつ家を建てることを知ったのが大きなきっかけだった。90年もてば3歳の息子も死ぬまで住むことができるだろう。それならローンを組...