後れ馳せながら、一時期話題になった『嫌われる勇気』を読んだ。
嫌われる勇気というタイトルからはその真意がわからなかったが、かなり興味深い内容だった。ぼくなりに感じたことをまとめておこうと思う。
他者に嫌われないために生きる
人目が気になって仕事に集中できないとか、気をつかって疲れるとか、ストレスがたまるってお話はよく聞く話である。
また、仕事の目的が如何に怒られないか、嫌われないか、如何に優秀そうに見せて気に入ってもらえるかに終始している人は多い。仕事の目的のベクトルが自分に向いているから、なかなか成果に結びつかない。
頑張ってはいるけど、いつまでも報われない。とかく、そういう人は人生に疲れ切っていたりする。
嫌われないために自分を偽る
そして、生きることが嫌われないためになってしまうと、たいてい、そこについて回るのが、自分を偽るということだ。
ムカつくけどいい顔する。構ってほしいけど強がる。できないと思うのに、できるという。などなど。どんな反応をするかは人にもよる。
つまり、感情と行動が一致してない状態。これが続いていくと、もちろんのこと、疲れていってしまう。自分を偽って演技をし続けなければならないからね。
そして、生きづらい人生がずっと続いていく。
嫌われる勇気をもつことで自由になれる
そこで登場するのが、〈嫌われる勇気〉という考え方なんですね。
演技をしてストレスを溜めたくない、もっと自由に生きたいのなら、言行一致させるほかありません。
ですが、そうするともちろん自分の意見や主張に賛同しない人や、反対してくる人もいるでしょう。ここで、反対する人がいたとしても、彼らは彼ら。私には私の意見があるのだ、と割りきる勇気のことを〈嫌われる勇気〉と言っているんですね。
僕たちは〈嫌われる勇気〉をもつことで、本当に自由に生きることができる。他者に支配されない、干渉されないような人生を。
このように、自己実現を促すような支援をしていきたい、それが僕の最近のねがいです。
なんだかモヤモヤしている方。
つらいことが多いと嘆いている方。
いつも不安に苛まれている方。
少しでも自分を変えようと思う方。
そうした方に、お勧めしたい一冊ですね。
人生はなるべくしてなるように展開している。