愛着障害を考える際の愛着スタイルには大きく3つのカテゴリーがある。
安定型、不安定型(不安型、回避型)の3つだ。
■安定型の対人関係
安定型の人は、対人関係や仕事において高い適応力を示す。人とうまくやることはもちろん、深い信頼関係を築き、維持していくことで人生は充実したものになる。
安定した愛着スタイルを持つ人は、相手を信頼しきっているので、すぐに助けや慰さめを求めることができる。それも、適度に。
■不安定型の対人関係
しかし、不安定な愛着スタイルを持つ人は、そんなことをしたら相手から嫌われるのではないか、あるいはバカにされるのではないかと恐れ、素直にそうすることができない。
不安定型(不安型や回避型)の愛着スタイルを生む要因の一つは、親から否定的な評価を受けて育つことである。むろん、そのように育った人は、自分自身に対する信頼感や有能感は低い。
■安定型の怒り
安定型の人が怒りをあらわす場合、しばしばそれは建設的な目的に向けられているケースが多い。相手を簡単い嫌いになったりせずに、関係がうまくいかなくなった理由そのものに怒りは向けられる。
こうして、さらに人間関係を強化したり維持したりしていく。
■不安定型の怒り
逆に、不安定型の人は相手そのものに敵意を向ける場合が多い。そのため、一度、敵意が表面化してしまったら、その修復は難しいことも多い。破壊的にしか働かない怒りを「非機能的怒り」と呼ぶのらしいだが、不安定型の人に多いという。
そうして、構築されかかった関係を壊してしまう。
「非機能的怒り」にみられやすい特徴は、傷つけられたことに長くとらわれてしまうこと。過剰に傷つけられたことに反応し、思い込みも激しいところがあったりする。
そのため、過去と同様に傷つけられたりした場合、その人を敵だとみなしたり、その逆は、理想の人だと思ったり白黒思考も強い。
■愛着スタイルによって変わる行動
このように愛着スタイルによって取る対人行動は変わります。安定型は生産的で、かつ深遠な人間関係をつくることができるいっぽう、不安定型は破壊的で、息苦しい人間関係を作ってしまうことになります。
「人の可能性を拡げる」ということにかかわる立場として向き合っていく課題だと感じています。
思想を体現する。
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