2015年2月16日月曜日

社会問題の巣窟!? 〜愛着障害を考える〜

■社会問題の巣窟”愛着障害”

結婚率や出生率の低下、離婚率の上昇、人口減少、子どもの虐待、ネグレクト、頻発する子どもの非行、うつ、依存症、摂食障害……。

こうした問題の根底にあるのは、愛着障害と呼ばれるものなのではないかと思い至るようになった。

生きづらさを抱えている人が増えているのではないかと思うのだ。




■愛着障害の人たちの生きづらさ

愛着障害を抱えた人たちは、端的に言えば、親にうまく育てられなかった人だ。

うまく人とやっていくことが苦手で、深い信頼関係を築くことができず、いつもどこかで孤独や自己不信感を抱えている。

親や配偶者でさえ当てにできす、本人は気づいていなくともその闇は深い。

なぜ、気ばかりつかってしまうのか。なぜ自分をさらけ出すことに臆病になってしまうのか。なぜ、本心を抑えてでも相手に合わせてしまうのか。なぜ、拒否されたり傷つくことに敏感になってしまうのか。なぜ、甘えたいのに意地を張ってしまうのか 。

そんな悩みを愛着障害の人は抱えている


■身近な人も悩んでいる愛着障害

成人でも3分の1の人が、愛着障害を抱え、また、カップルのどちらかが不安定な愛着スタイルを抱えている率も約50%とも言われている。

これだけ身近な苦悩でありながら、愛着障害は多くの人に認知されるものになっていない。


■気づかれない愛着障害

その理由は、配偶者など、深い関係にならなければ気づきにくいということと、本人が生きづらさを感じてても、その理由を本人自身も自覚していないケースがほとんどだから。

この問題は生活習慣病に近いと思う。気づかぬうちにその病は進行し、気づいた時にはもう末期の病に変貌を遂げている。

愛着障害は、若者の草食化、離婚率の上昇、女性の就業、少子化、シングルマザーの増加と貧困、様々な課題に関連づけられる。

この問題は、目に見えにくいものだからこそ、改めて注目していく必要性があると思う。



思想を体現する。

人生を決めているもの。住宅と街並みとぼくの視線から考える人生論。

  家づくりを検討しはじめて約2ヶ月。あれだけ回避していたローンのリスクを受け入れて、家を建てることに決めた。日本の一戸建ての寿命が30年のところ、90年もつ家を建てることを知ったのが大きなきっかけだった。90年もてば3歳の息子も死ぬまで住むことができるだろう。それならローンを組...