2012年6月20日水曜日

社内SNS導入の”そもそも”に立ち返る~Yammerの理念を通して~


本Blogは、FacebookページのYammerさんの非公式ページ、Yammer Fan Blogの運営を@taniyangから依頼されたこともあり、少しYammer Fan Blogと少し連動する形で書いていこうと思います。




今回の記事は、Yammerの公式Blogからの翻訳。



Steps to Cultivating Employee Engagement(従業員との結びつきを深めるステップ)




ここで、重要なポイントだけ紹介していきたいと思います。




Yammerのミッションは

本当におさいの確認です。「yammerでは、ワークスタイル変革を行うことをミッションに動機づけされている。…yammerの目的は、組織をよりオープンに、透明性を保ち、柔軟、かつ急速な変化に対応できる変革を行うことであり、最終的には、我社がそれを体現するということを目標としている。」



上記を達成するためにYammerというプラットフォームが存在している訳で、プラットフォームのサービス拡充の議論に偏りがちな現在では再度立ち戻りたい部分です。




紹介されている12のステップは全て組織論



今はTwitterやFacebookというトレンドの流れにのって、そして、先日のマイクロソフトのYammer買収のニュースが社内SNS導入の後押しをするのは間違いないと思います。今僕が危惧をしているのは、ここ1、2年で起こったソーシャルメディアマーケティング(SMM)と同じことが起きないかということ。それは、手段の目的化です。「とりあえず、社内SNS入れてみたいんだけど。」「だってYammerはFortune500の85%が使っているんでしょ?」みたいな、そもそも目的が忘却されている状態です。これは、今現在私が在籍しているトライバルメディアハウスが提供するSMMサービスでも、未だに起こっている現象です。



何が言いたいかというと、このBlogで書かれている項目は全て組織論の話です。「柔軟な組織環境を創る」「文化に着目する」「善良に善行せよ」「分権化せよ」どれをとっても組織論の話。SMMに取り組むにも絶対の前提条件がある訳で、Yammer、あるいは他の社内SNS導入にあたって前提になるのは組織論だと思っています。ここが抜け落ちていれば多分効果的な活用は難しいと思います。




おわりに



個人的には今の社内SNSの議論というのはスペックの向上や新しいプラットフォーム、新種のテクノロジーの話に偏っていると感じています。そもそも社内SNSを使った改革の成功事例が少ない中で、今はそれよりも社内SNS導入のメリットやROIを語るべきだと思います。今回の翻訳を通じて感じたこと。yammerのサービスも今後どんどんアップデートされていくと思いますが、背景に組織論やマネジメント論が存在しており、そのアップデートでyammer社が何を狙っているのかに気づける嗅覚を身につけておくことが大切だと感じました。そもそも社内SNSで組織として何を成し遂げたいのかといった本質的な目的を忘却することなく議論を進めていきたいと思います。




翻訳全文はこちら。




(記事:@katsumata114

人生を決めているもの。住宅と街並みとぼくの視線から考える人生論。

  家づくりを検討しはじめて約2ヶ月。あれだけ回避していたローンのリスクを受け入れて、家を建てることに決めた。日本の一戸建ての寿命が30年のところ、90年もつ家を建てることを知ったのが大きなきっかけだった。90年もてば3歳の息子も死ぬまで住むことができるだろう。それならローンを組...