小生、中小企業を中心にお伺いして教育研修や人事コンサルの支援をしている訳なんですが、最近よく思うのが、学習意欲が低い状況をなんとか改善できないか、ということなんです。
学習コンテンツを安価に大量に用意しても、この学習意欲が低い方々に案内したところで学習がなかなか進まないという現実に直面しています。ちょっと前のEラーニングも、どこでも、何でも、いつでも学習できるというメリットがありながら、学習進捗という意味で非常に難しい戦いを強いられてきました。
この学習への動機づけの問題。
組織の2:6:2の法則と同じように、組織内の学習にも積極的学習者、消極的学習者、それ以外が存在します。上位2割の積極的学習者はほっといても自ら学習して、組織に貢献をしてくる人々です。教育コンサルとしてはこの中位6割の消極的学習者、いわゆる研修の機会を提供されたら、または上司から言われれば学習をするが、自発的に学習をしない方々をどのようにモチベートするか、ここがミソになってきます。
僕が思うに、この動機づけのポイントって、
「評価機会」
なんじゃないかって思うんですよ。
アメリカでは教育の成功報酬っていうことで、APPアカデミーというプログラマー養成学校が注目を浴びています。簡単に言うと、APPアカデミーでプログラミングを学習して、就業したら学費を頂戴します、っていうビジネスモデル。
教育という非常に成果が出にくい領域で成功報酬モデルをやっていけるのも、この「就業」という評価機会、受講生に明確な動機が存在するからこそだと言えます。
そういう意味では、社員に主体的に学習に励んでもらう「評価機会」を如何に創りだせるかが重要であるということになります。人事評価制度や評価者のスキル向上、表彰制度、最近ではゲーミフィケーションを用いたユニークな制度を用意している企業もありますね。
組織では、明確にこれをやったら成果がでる、という成果までの指標が不確実であるがために非常に難しい問題なのですが。この「評価機会」が重要なキーファクターになりそうですね。
それではまたの思考の旅へ。
katsumata114
2013年4月29日月曜日
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