2013年4月7日日曜日

企業内研修はどこまで必要か?

実際に、社会人になってからこれまで教育コンサル業界に身をうずめてきた小生がこんなことを言うのは非常にアイロニーに満ちており、ちょっと寂しくもありますが。

4月になり新入社員が入ってきた企業もたくさんあると思います。自分は営業マネジャーとしていろいろと育成や指導に当たるわけですが、そんなことをしているうちに気づいちゃったわけですね。これまで研修会社が提供してきた教育機会がどれだけ有効だったかということを。

例えば、営業強化でいくと、大体の教育コンサル会社が営業プロセスの研修かソリューション提案系の研修を持っています。もちろん、そのフレームワークを学習するということは無駄ではないですし、非常に有用なんですが。ここで思うことが1日~2日、あるいはそれ以上の日数をかけてプログラミングされているケースが非常に多いということです。

翻って、今の自分自身を振り返るとどうか。

正直に申し上げて、では僕がそういった教育にお金をかけてまで部下を参加させようと思うかどうか、というと効率的な投資ではないと考えます。営業プロセス、ソリューション提案のフレームワークの学習に3時間程度出してもいいと思いますが、それ以上のことを外部に委託して望むのはあまりいい投資だとは思いません。

むしろ、その3時間でフレームワークを学習してきてくれた後は、僕自身がフォローしてあげるほうが多分教育効果性は高いと思います。なぜなら、教育研修はセオリーしか教えてくれず、各企業が業績向上を行うためのポイントまでは教えることができません。

教育研修を売るということでいうと、お客様の業界状況、戦略、その遂行状況・GAP、GAPの明確化・テーマ化、テーマに基づいた研修企画ということで考えると、営業プロセスやソリューション提案のフレームワークが全てではないですね。セオリー以外の個社別の業績向上のポイントは、管理職がフォローしてあげる他ないんですね、これが。

教育コンサル会社はこれまで、研修をたくさん実施することが学習効果や業績向上を促すという欺瞞に浸ってきました。教育コンテンツは正直に申し上げるとどこも変わらないし、業績向上に寄与する割合など、名講師だろうとなんだろうとほとんど変わりないような感じがしています。

自分自身、こういった矛盾を解決するために新たな視点を持たないといけないなーと日々精進するのみですね。もちろん、既に考えているところではあるんですが。

もっともっと小生で煮詰めて今後発案をしていければいいなーと思っています。


人生を決めているもの。住宅と街並みとぼくの視線から考える人生論。

  家づくりを検討しはじめて約2ヶ月。あれだけ回避していたローンのリスクを受け入れて、家を建てることに決めた。日本の一戸建ての寿命が30年のところ、90年もつ家を建てることを知ったのが大きなきっかけだった。90年もてば3歳の息子も死ぬまで住むことができるだろう。それならローンを組...