2013年8月29日木曜日

社内SNSによるコミュニケーションの陥穽 〜情報のセレンディピティ〜

今年の8月も終わり。みなさんの会社の新人の成長はどのようなものでしょうか?時々、新人のコミュニケーションに違和感を感じることってよくあります。「それメールで言う?」、「それ言うタイミング違うだろ」みたいな。小生は結構感じるところです。

小生の関心のある社内SNSにおいても、そこで取るべき情報の種類というものがあると思います。どのようなコミュニケーションにおいて社内SNSを使うといいのか、そんなことを考えてみました。















【社内SNSは万能コミュニケーションプラットフォームではない】
YammerファンBlogを自身が運営していた経験の中で、コラボ、学習、情報の流通など組織へのインパクトに関して非常に強く期待をしている一方で、何だか取り違えているように思うことがあります。

それは、何でもかんでもSNS上てやり取りをし、コミュニケーションの質が下がるのではないかという一抹の不安だ。

【重要性が高く緊急性が低い情報は対面で】
対面でじっくりと話し、お互いの価値観を共有し、深いコミュニケーションを取るべき情報とはどんなモノだろうか。例えば、組織内で言えば、従業員のキャリアや従業員同士の信頼感の情勢、組織、チームのミッションやビジョンなどがあると思います。人間の心理や感情が絡む話はやはり対面のコミュニケーションがいいと思うのです。組織は感情で動いている、とはよく言われたものですが、個人の感情が活発化されていない組織にいくら社内SNSを導入しても意味がなくなることは、何と無くわかるでしょう。

よく社内SNSでリアルタイムコミュニケーションを!といった言葉が聞かれるけど、それは効率や手っ取り早さという利便性を高めているだけで、決してコミュニケーションの質を高めている訳ではないということです。

【社内SNSに流通させるべき情報とは】
今すぐに共有した方がいい、あるいは、その方が価値が高まる情報もあります。特に、突発的な課題や質問事項のの発生、簡単な日々の共有もあるだろう。ふと思い立って時間が経てば忘れてしまいそうな情報のシェアなどはその範疇に入ってくると思います。緊急性が高く重要性がそこまで高くない情報の種類です。

社内SNSのコミュニケーションとはこういうものなのではないでしょうか。情報のセレンディピティとでも言いましょうか。情報は発信しなければ何が起こるかわからない。そんなところに、社内SNSのコミュニケーションによるイノベーション、コラボレーションという価値が生じるのではないかと思います。

【社内SNSの有用性を明確に】
僕の問題意識はSNS、Facebookやヤマーのテクノロジーや流行といった作用に流されて、感情が表出されにくいコミュニケーションが蔓延しているのではないかということです。

「テクノロジーは基本的に人間の拡張機能である」というその言葉にあるように、テクノロジーに議論が偏り過ぎると感情を含んだコミュニケーションの本質が見過ごされて行くような気がしていてならないのであります。

社内SNSは確かに有用ですし、使い方によっては様々なメリットを見出してくれることでしょう。

血の通ったコミュニケーションを忘れないでいたいですね。

ではでは、またー。




人生を決めているもの。住宅と街並みとぼくの視線から考える人生論。

  家づくりを検討しはじめて約2ヶ月。あれだけ回避していたローンのリスクを受け入れて、家を建てることに決めた。日本の一戸建ての寿命が30年のところ、90年もつ家を建てることを知ったのが大きなきっかけだった。90年もてば3歳の息子も死ぬまで住むことができるだろう。それならローンを組...