2014年9月15日月曜日

北欧の国づくりから考える組織づくり

久々のブログ。皆さんいかがお過ごしですか?

8月にまたロンドンに行ってきたのですが、労働観やビジネス、働き方という点でいろいろと吸収してきたつもりです。

それと関連してか(?)、最近は北欧に注目しています。高税率による社会福祉が充実しており、国民の幸福度は高く、労働生産性も日本よりも高い。

僕は、人生において約半分を占める仕事において、やり甲斐を感じている人の割合(現状10%未満)を現状からあげていくことを目的に組織開発や働き方について考えているわけですが、そういう意味では北欧の国づくりは学ぶことが多いのです。

今回は北欧の特徴を切り出しながら、日本の企業を活性化させるために何が必要なのかを考えてみました。



■セーフティネットの充実

まずは、不安を極力少なくすることは重要だと感じました。

北欧では、失業保険基金には被用者のみならず自営業者も加入可能で、さらに保険未加入者や受給条件を満たしていない人でも基礎保険が保障されます。また所得比例保険を活用すれば従前賃金の80%が200日間給付される仕組みもあるそうです。

最近では、終身雇用といった言葉は古い言葉化のように、成果主義がまかりとおっています。社員が安心して仕事ができるという感覚は薄れ、会社の業績が悪くなれば、いつリストラされるかわからない、というのが多くの人たちが持っている感覚ではないでしょうか。

【ポイント】
①トップが人に対するポリシーを明示する
②社員の雇用を守るために不退転の覚悟で挑む


■政治への参画意識が高い北欧

若者の政治意識が高いのも北欧の特徴です。

前回、日本の衆議院選挙では20代の投票率は37%。ちょっと古いですが、スウェーデンの2010年の総選挙の18~29歳の投票率は79%です。

如何に、日本の若者が母国の国づくりに参画さいていないかがわかります。自戒も込めて。

スウェーデンでは、国政選挙があるたびに実施される「学校選挙」という模擬選挙が中学校から実施されているということ。子供のころからの意識づけされていることもあるでしょうし、そもそも税金が高いことも政治に目を光らせる要因なのでしょう。

会社運営に置き換えると、若い世代が問題意識を持っていてもそれを伝える場がない、あるいは、そうした自由な発想を抑圧する文化があるために諦め感が蔓延しているのではないか。これが僕の問題意識です。

また、それが相次ぐ転職、キャリアの頽廃を産んでいる。

【ポイント】
③社員が経営に参画するための仕組みを構築する
④オープンに議論ができる文化を構築する


ここ1週間で北欧について調べた知識がベースになっているので、もっともっとヒントがあるのでしょうが、ひとまず今今の感想をまとめておきます。



思想を体現する。

人生を決めているもの。住宅と街並みとぼくの視線から考える人生論。

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