先日のイベントの内容の続きです。
仕事にコミットしている人数の割合が10%をきる時代、あるいは、テクノロジーの進化によって個人へのエンパワーメントが進んでいる時代における主体性の重要性について話をしたんですが、なぜ主体性が大事か、そもそも主体性って何かを考えていきたいと思います。
【なぜ主体性に注目したのか?】
これはひとえにテクノロジーの進化によって引き起こされた個人へのエンパワーメントが重要なキーワードです。これまで、組織経営のヒト・モノ・カネ・情報という概念は企業だけのものではなくなったのではないか。
最近、これは個人にも当てはまるのではないか?と考えているのです。
まず、ヒト、今ではFacebookによって多くの友人と繋がった「状態」を維持できます。一昔前までは難しかったことです。僕もここ最近中学生時代の友人と繋がり、ネットワークを復活することができました。そういう意味で、簡単に個人はヒトと繋がることができるようになりました。
モノ、これは説明不要ですね。すでに、日本という先進国では行き過ぎた物質主義社会が蔓延しています。サービス業が力を増した今では、大きなモノがなくても自身の付加価値を上げることによって、起業することも簡単です。
カネ、こちらはクラウドファンディングが好例でしょう。READYFOR?、CAMPFIREなど、ググってもらえればサービスが出てきています。高額な投資は望めないですが、小額でも個人でできることは増えているのですから、資金調達も個人で可能になりました。
情報、こちらも説明不要。ググったり、書店に行けば様々な情報があちらこちらに転がっています。
一言で言うと、個人の可能性は確実に拡がったんです。
今後、「主体性格差」があちこちで起こると思っています。
【時代が求める主体の確立】
上記で書いたことはむやみに起業を進めているのではありません。もちろん、組織に勤めるにあたってやる気を失ってしまう理由もわかります。
極度な合理化によるやりがいの喪失、リストラクチャリングによる経営への不信感、転職市場の活性化による隣の芝は青く見える現象、等々、今、この場の仕事への意識が薄れていく理由もわかります。
ただ、こういう時代だからこそ、「主体」というものを強く意識する必要性があるのではないかと思います。
誰かが守ってくれるという世の中ではなくなりました。そういう意味で、自己責任、未来を切り拓くのは自分であるという強い主体が必要なのではないか、そんなことを考えています。
今の企業で働くのもよし、転職するのもよし、起業だって誰でもできる時代。正解は誰にもわからないのです。だからこそ自分自身で人生を選択しなければなりません。
そこに確かな強い「主体」があれば、仕事人生の質は変わっていくではないでしょうか。
ということで。
次回は、主体性ってなんなの?というところから話を進めてみたいと思います。
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