いやー、2013年ももう終わりですね。
今年は、up and down の繰り返しでした。自分の強みを確立した年でもあり、改めて自分自身の弱点を再発見できた年でもありました。
このBlog自体が人材開発とか組織開発を主軸に書いたりしているのでちょっと今年のまとめをしておきたいと思います。
■マネジメントってやっぱり思想の違いがある
昨年10月から新しい会社でリーダーをはらせてもらっているのですが、やっぱり属する組織によってマネジメントの思想が違うと改めて思いました。商品の強い組織では、商品力で勝負をかけていくために商品の品質を強くマネジメントする、逆に商品の弱い組織で営業力で勝負をしなければならないとなったら、細かく営業活動自体を見なければならない。ミンツバーグが言うように、マネジメントはサイエンスとクラフト、アートが3本柱であるという実感知とともに、サイエンスとクラフトの重要性を再認識できた年でした。
■これまでの”マネジメント”にメスを入れる
上記のマネジメントは”これまでのマネジメント”の勉強の機会になりましたが、これからは”これまでの管理する”マネジメントという認識を変えなければならないと思います。まだまだ、僕自身の推測の域、またはゲイリー・ハメルといったような学者が書いていることだけの参考による予測でしかありませんが、今後は”情熱を促す”マネジメントが求められているような気がします。ソーシャルメディアが浸透し、透明な組織運営が求められている時代、または、正解のない時代においては管理する、というよりは崇高な目的に基づく情熱を促すマネジメントが必要な気がするのです。来年は実験をとおして、実践していきたいと思います。
■効率経営か理想経営か
この問題は一概にどっちがいいとは言えない問題なんだけど、個人的には非常にこの問題に悩んだ1年でした。効率経営で好決算、人の機械化か、理想経営でふつーの決算、人の成長か。人材開発に携わる人間としては、やはり後者を追っていきたいですね。前者は短期的には好決算かもしれませんが、長期的には人は育っていませんから、僕としては理想経営の方を実践していきたいな、と。
■志教育
夏場、すごくスランプに陥った時に読んでいたのが、明治維新を牽引する人材を育てた吉田松陰先生の本でした。師は特に人間教育、志教育を重視しており、何かテクニカルなことを教えていた訳ではありません。国を欧米列強から守るため、という大義があり、それを為すために為すべき事をするということでした。上記とも重なることですが、やはり正解がない時代、あるいはテクノロジーがこれまでにないほど発達した時代には情熱や志が大きな支えになると考えています。
■ワーク・シフト
未来がどのような時代になるかを予測する上で、非常に良書でした。エネルギー問題、人口問題、テクノロジーの発達に伴って、人々は時間に追われ、専門技能を磨く時間が取れず、リアルなコミュニティの消滅によってアイデンティティを喪失していく、そして小規模組織が増え、少数の大規模組織が残るという時代も僕にはいい示唆をもらいました。
と、こんな感じでいろいろ学ばせてもらった訳ですが、今年は更にチャレンジングな年にしたいと思います。今年、ようやく(?)結婚した訳ですが、妻は年明けからロンドンで1年仕事になります。
2014年はひたすら仕事の年に。
思想を体現する。
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